【報告】障害者週間フェスティバル
2023年12月9日(土)
健康福祉プラザ内で行われた堺市の障害者週間フェスティバルで、
「ベルデの利用者と音楽で一緒に楽しもう!」を開催しました。
コロナ禍での面会制限によりベルデさかい入所者が施設外へ出る機会が減りました。
ベルデさかい入所者と地域に暮らす方々の交流の場を設け、重症心身障害者への理解促進につなげたいと考え、今回のイベント開催を企画しました。
参加者はベルデさかい内での抽選で選ばれた入所者10名が2チームに分かれ出場しました。
地域からは障害の有無や年齢に関わらず当日希望のあった方々が各チーム20名以上活動に参加しました。
活動内容は、ベルデさかいの様々な楽器体験をすること、その後音楽を中心に様々な感覚刺激を利用しながら絵本を楽しむ活動を行いました。
絵本体験では鈴が峰の宮内音楽療法士とボランティアの池田音楽療法士の協力を得て行いました。「さつまのおいも」という絵本のストーリーに合わせて楽器を演奏したり、おいものキャラクターに扮したスタッフと声を出したり、体操や綱引き・本物のやきいもの匂いを嗅ぐなどして楽しみました。
おいものスタッフと同じ動きをしたり、大きな声を出したり、笑顔で周囲を見渡したり、少し離れて見守ったりと様々な楽しみ方がありましたが、参加した方たちのたくさんの笑顔が見られとても盛り上がったイベントになったと思います。
楽器というのは人を惹きつける力があり、今までの催しでは集まらなかった方たちにも興味を持って参加してもらうことができました。
重症心身障害者は感染による重症化のリスクがとても高いため、今回は接触などの交流はしないという感染対策を行いました。
そんな制限がある中でも重症心身障害者を含め聴覚過敏のある方、いろんな障害特性のある方、子供から大人まで、音楽というツールを使った活動で参加者みんながつながれたのではないかと感じました。
ノーマライゼーションの理念に基づき、この活動を通じ障害があってもなくてもお互いの存在を認め合い、当たり前に地域で暮らすことができる社会になることを願います。